香りの散歩道


蓮花の香り

墨絵・朝野泰昌
「朝野家 香りの散歩道」
この番組は、山陰 湯村温泉、朝野家の提供でお送りします。

夏に咲く、蓮(はす)花の香りをかいだことがありますか。

東京大学の研究成果を活かした、東大ブランドの商品の中に、蓮の香りと書いて『蓮香(れんか)』という名前のオリジナル香水があります。
二千年の眠りからさめた、古代の蓮の神秘的で清らかな香りを再現したものです。

昭和26年、今から70年以上前のこと。
当時、千葉県にあった東京大学の農場で、3粒の蓮の実が発掘されました。
植物学者の大賀一郎(おおが・いちろう)博士(はくし)が、地元の中学生たちと一緒に、遺跡の発掘調査を行っていたときのことです。

その後の分析によって、この蓮の実は、少なくとも二千年以上前の古代蓮(こだいはす)であると推定されました。
大賀博士は、掘り出した蓮の実を発芽させることに成功し、翌年には、淡いピンクの美しい花が咲いたのです。
この蓮は、博士の名前にちなんで「大賀蓮(おおがはす)」と名づけられ、昭和29年には千葉県の天然記念物に指定されました。

古代のロマンを感じさせる大賀蓮は、友好親善の花として日本各地や海外にも根分けされ、たくさんの人に愛されています。

そして、その香りをテーマに開発された香水が、東大ブランドの『蓮香』です。
身にまとえば時空を超えて、古代に思いを馳せることができそうですね。


「朝野家香りの散歩道」この番組は、山陰 湯村温泉、朝野家の提供でお送りしました。

*毎週水曜日・FM山陰.他で放送中  ↓mp3です。 wmp等でお聞き下さい。

6月分は現在放送中に付き、もう少々お待ちください。


『朝野家・香りの散歩道』は朝野家提供で、

毎週水曜日FM山陰(16:55~17:00)放送、日本海新聞に掲載されます。



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